以前、豪にほんのちょっといた間は、まるで1年分の経験をしたかのような濃い期間でした。特によくもまぁ、これだけ性格も濃い人々と会ったなぁ・・・と、いうような。

あとは、ホームステイの経験はあったんですけど、その頃はほとんど会話ができなかったので、生活もホストファミリーに頼りきりだったというのもあります。もちろん、豪に行ったときも現地の人がしゃべっている言葉は聴き取れず、とても苦労しましたが、それでも何とか自分の力で、寮生活を送ったり、観光したりができたので、そういう体験もただ海外へ旅行へ行くのとは全く違っていました。

また、この時は人間、生涯で一度きりかもしれない、と深層意識が感じると、とんでもない偶然を引き起こすという経験もしました。この不思議な力というのは普段の生活ではほとんど発揮されません。なんででしょうね~

たとえ、行き来が簡単にできる時代になったからといって、やはり外国の人とはそう簡単には会えない。・・・と、私自身が思っていたからなんでしょう。火事場のバカぢからに近い。

いくらだって、外国なんか行けるじゃん、って思っている人だと普段と変わらないかもしれませんね。

海外へ行くと、ほとんど間違いなく看護婦と知り合いになります。これは、私自身がいろんな意味で看護婦と縁があるということでもありますが、それだけ看護婦は世界を飛び回っているのかと。高給取りですから。豪でも、看護婦は不足していて、かなりの待遇になるそうです。

この時、私が一緒に行動した子たちはみないくつも年下でしたが、1人は薬剤師、2人は看護婦。私だけが肩書きなし(?)でした。公務員はやめていたけど、声の仕事もほとんど来なかったし。

Q&Aのところで、文法はちゃめちゃで英語ペランペランの女子高生の話をしましたが、実はもう1人男子高校生と知り合いになりました。思春期ですから、こちらはあまり話さないクールな感じの子でしたが、外国へやってくる人間というのは、裏を返せば日本にいたらうくよね。っていう感じの人が多いです。

この高校生は、確か私より1つ上のクラスにいましたが「先生の授業はつまらない」みたいなことを言って、授業を途中で退席したといっていました。そういう噂は日本人の間では一気に広がる。ひょえ~かっこいい~そんな事言ってみたいケド、そもそも先生が何言ってるかわからないんで、ムリだわ。

私みたいなカタコトで留学してくる人もいれば、「ハロー、サンキュー」しか言えない状態でやってくる人々もいます。日本人がけっこうたくさんやってくるガッコでもあったので、当然日本人のスタッフがいました。

そして、またこの男性が日本にいたら「え?本気ですか、ギャグですか、イヤそれよりも大丈夫?」って聞かずにはいられないようなキザな人。

あちらでは、私達に「ケンさま」と呼ばれていて、(あっちは自分がケンさまと呼ばれていることは知らない)私たちはケンさまのおかげで、なんだか楽しく暮らせていたように思います。キザでやけにエラそうなんですが、実は親切なところを隠しきれない感じがしました。とにかくこの人も濃い人です。

外国人に関しては、正直なところよくわからなかった。というのが本音です。なぜかというと、私自身も英語がままならない状態ですし、あちらも自分の言いたいことを英語で言い切れない、というコミュニケーション不足が原因かもしれませんね。

 

・・・とはいえ、人間というのはたとえ話が少々通じていなくとも、その人となりというのはダダ漏れです。その国際博覧会か!とつっこみたくなるクラスの様子に関してはまた次回に・・・