私には普段、親しくしている外国人がいないため、どうしても海外の情報が入りにくいです。どの国がどの程度の資金を調達できるかなども、やはり現地の人間に聞かないと、ネットだけではわかりにくいこともある。

ですから、ごくたまに外で外国人の方と話す機会があると、これ幸いとその国のことを聞きまくります。自国にそこまで興味を持ってくれるとは思っていないためか、けっこうすんなりとしゃべってくれるし、うまく行けばかなり込み入った情報まで得られる。

しかし・・・たまに話すとヒドイ英語。よくこれで外国人は私にいろんなことを次から次へと教えてくれるな、人がいいにもほどがある。と思うことがしょっちゅうです。

先日は韓国人の女の子に「韓国のドラマって、主役がすぐ記憶喪失になるよね?それで別れるときすぐ留学するよね?」と、言ったらなぜか大ウケしました。以前はそういうドラマが流行ったそうです。

私は昔のドラマしか知らないので、今はどんなのが主流かわかりませんが、逆に韓国では日本のドラマがスゴイ人気で、彼女たちは日本の俳優さんを実によく知っています。

でも、ほとんどの人が独学で日本語を習得した、というのを聞くと、習ってもこの程度しかしゃべれない私って一体……?と、いつもへこんでいます。まぁ、何もできない時期が多かったので、フツー(?)の人より時間がなかったことは確かです。

先月はなぜかデンマークの会社とやりとりすることになったんですが、このスタッフ、なぜか現地時刻の夕方以降になるとさっぱり連絡がこなくなるんです。他の国とはわりと夜になっても連絡がとれたのですが、全く返信なし。

私も国内では緊急でない限り、翌日連絡します。やはり、会社によっては一切夜の連絡はしない、というところもありますので、迷惑がかかるし。

金曜の夕方になると「ではでは、良い週末を~」と、言って土日はもちろん音信不通。それでも、日本語がちゃんとなっていれば問題なかったのですが、英語の映像を日本語に訳した案件だったので、尺が全く入らない。

これは、映像翻訳のプロであれば起こらない問題なのですが、おそらく翻訳者が一般の方だったんでしょう。何度か原稿を書きなおしてもらうことになったので、録音はなかなか終わりませんでした。

私はデンマーク人と話したことがなかったので、彼らのことがよくわからないのです。ですから、外国人から普段の様子を聞いておくことがいかに大事か、今回のことで思い知らされました。

そんな時、タイムリーに世の中ではデンマークのことが話題になっていました。なんでも、世界一幸せなんだとか……

それで、私が彼等の生活スタイルを不思議に思っていたら、テレビで、彼等は夕方になると一切仕事を切り上げ、サークル活動しだす、というのです。

大学生か!

……と、つっこみたくなりましたが、同時によく出来たシステムだとも感じました。

日本では、社会人になってからつながりを持とうとすると、自分たちで重い腰をあげて、外へ出なければなりません。でも、国全体がそういう雰囲気を当たり前のように作れば、会社の後、サークルへ行くのは当たり前、となるので、何か無理やり社外のつながりを作る必要はなくなってきます。

私も公務員だった時は、同期の人が全くいない職場だったので、高額のスクールへ申し込んだり、大学の友人たちを仕事帰りに誘ったりして、かなり無理矢理感がある生活でした。

デンマークは治安も怖ろしく(?)いいので、買い物中に赤ちゃんを外に置きっぱとか平気です。日本も昔はこうだったけどね……

でも、寒い国は外を散歩するのも季節によって限られているし、家にこもりがちになるので、アルコール中毒になる人も多い。決していいことばかりではないです。

幸せの尺度も人によって違うでしょうしね。