今年、年賀状をお送りできなかった方で、もしこのサイトをご覧になっている方がいらしたら・・・と、思ってアップしました。

あ、コレね、全部自分で考案した絵柄ではありません。首から上は私が考えたのですが、衣装とかはネットなどを参考にしています。どーしてもアタマに戌かんざしみたいなのをのっけたかったので、こんな感じに。近年は干支の動物を描くことが多かったんですけどね。珍しく女の子になりました。

でも、たぶん戌かんざしは世界で私しか描いてない感じがする(いたらゴメン)ので、まぁ、ネットで公開してもいいだろうと。

去年は本当にいろいろとありがとうございました。

私はSNSがあまり好きではないので、どーしてもこのサイトが孤島のようになってしまっていますが、誰よりも独自性を重視した記事を書いていると思っています。ですから、ここを訪れてくださるみなさんは、ちょっとした驚きを感じることもあるかもしれませんね。

とはいえ、今年はSNSの世話にもなろうかと思っています。どういった形でつなげるかは検討中・・・

私は美術史を修めたのですが、あまり真面目な生徒ではありませんでした。レポートは提出しないで副主任に怒られるし(小さい頃から宿題をしない人間でした)卒論はマーラー関連。音楽学という科目こそあったものの、そんなジャンル違いの卒論を書いた生徒はいまだかつていない感じでした。

でも、ゆる~い感じの女子大だったので、私みたいな異質な生徒を受け入れてくれる教授がいました。その方は当時、とても地味な感じで、あまり主張しないのですが、時々小ネタを言ってみんなを笑わせる穏やかな方でした。

こういっちゃなんですが、当時ウチにはマスコミなんかでもご活躍の先生方がいましたし、私にとって、教授は世界一ですが、他の生徒さんは名前すら覚えていないかもしれません。

ウチの学科は絵を描く授業なんかもあって(美大でもないのに・・・)また別の講師の方はスゴイ体験談を話していました。戦中、海の真ん中で船が沈み出したと言うのです。泳ぎに自信のある方は次々飛び込んだと言います。

・・・でも先生はどうしたと思いますか。

泳ぎに自信なんかなかったので、マストの上までよじ登り、そのままつかまっていたそうです。

そうしたら、なんとその船は沈みながらもどっかの島かなんかへ漂着したそうです。でも、たぶん海へ飛び込んで泳いだ方々は亡くなったような記憶があります。

当時、なんかの童話みたいだな、と思いながら聞いていました。その講師の思い出はそれだけなので、人間って強烈な印象しかアタマに残せないんだな、と良い教訓になっています。(私だけか?)

なんで、そんな昔の話を思い出したかというと、タイタニックを放送していたからです。当時、映画館で見て1週間鬱でした。それ以外にもいろんな思い出が想起されます。

中1の時、ある女の子から「一緒に帰ってくれませんか」と、言われました。クラスもクラブも一緒でない、なんの接点もない子です。偶然、帰り道が一緒だったというだけ。そっちの道で帰る人が全校生徒多しといえど、ほんの少数でした。

私が1人で帰ってるんだから、あなたも1人で帰れるでしょーが、これだからいいトコのおじょーさんは・・・と当時はアタマ疑問だらけ。でも、これには深いワケがあったのです。ここでは深刻すぎて書きませんけどね。

事情があって、ひどいやっかみがあり、いじめられているという噂はちらほら聞いていました。私は彼女をうらやましいと思ったことがありませんでしたが、どうやら世間は違うらしいということが大人になるにつれ、わかってきました。

卒業してから、その子がタイタニックの生き残った末裔の方だと知りました。知った時は驚きすぎて、ひょえ~生き残らなかったら知り合えなかったよね~と呆然。

では、彼女のひいおじいさんはどーやって生き残ったのか。

その方も女性や子供を最優先にし、ボートに乗らずにいたらしいのですが、最後の最後で「まだボートに乗れるぞ!来い!」と言われたから乗ったそうです。

でも、それがずーっと晩年まで、人をおしのけて乗った、と誤解されていました。

ちなみに話は戻りますが、ずっと年賀状のやりとりをしていた教授から年賀状が来なくなりました。まぁ、仕方ない。お年だし、人間、どこかで年賀はやめなくてはなりません。年をとったら、ひっそりとしていたい気持ちもわかります。

でも、私が偶然、師匠のおかげで初めて美術番組に起用されたので「先生どうしてるかなぁ」と思い出したのです。

それで、試しにネットで検索してみました。

そうしたら、つい何年か前、美術の書籍で有名な賞を受賞されていたんです。信じられませんでした。先生は自慢とかしないからさ、先生のスゴさが世間には伝わらないのよ。

……とはいえ、私が教授を好きなのは、その授業での小ネタだったんだけどね。あと、その先生は絶対に怒らない方だったんですが、私がゼミで発表したとき、誰も聞いてないのが気になって、生徒たちを一喝。

……え?先生って怒るんだ。(当たり前か)その時の衝撃ったらなかったです。

いろいろ含めて、先生の授業が一番笑ったね。

で、新年早々、何が言いたいんじゃおめーは!と、思われるでしょうが、若い頃は焦ると思うんです。いろんな事に。いろいろ成果を出していないことに。誤解されていることに。才能がないことに。

でも、人生最後まで何がどうなるかはわからない、ということです。

あなたの命は多くの幸を願う魂の線上にある。

あれ?なんかもうこのブログって完結っぽくね?「おしまい」みたいな。

もう全部言いたいこと言っちゃったかなぁ。やだなぁ。