先月、久しぶりにコンテストの案内が来て、なかなか面白そうなビジネスについてのナレーションだったので、受けてみることにしました。でも、録音中に突然右側のヘッドフォンから音が聞こえなくなりました。

 あれぇ~寿命かなぁ、と思ったのですが、ウルトラゾーンのかなり質が良いヘッドフォンだったので、買う前に修理したいな、と思いました。普通のヘッドフォンならおそらく修理代で新しいのを買えますが、このお仕事、普通のヘッドフォンではノイズなどが聴き取れないので、修理した方がお得なのです。

 それにしても仕事中でなくてよかったあ、と思いました。コンテストは提出できず残念だったのですが、今まであまり仕事中に何かが壊れてできなくなった、ということはなかったので……

 何年も壊れないで、発売中止になっているオーディオインターフェースをずっと使っていましたが、マイクを買い替えたのでそちらも自動的にやめることにしました。

 録音に関しては、専門の方に音をチェックしていただいたので、以前よりも良くなったと思います。

 結局、修理に出したその日にヘッドフォンを持ち帰り、家に帰ってきて「やっぱりコンテストやりたかったなぁ」と、思っていたらその翌日、同じエージェントから指名のお仕事が来ました。

 どうやらアニメの吹き替えのようです。いかにも海外っぽいアニメで、よく考えてみると私って動画やCMっぽい物以外でアニメの仕事ってしたことないなぁ、としみじみ自分を振り返りました。

 でも、このお仕事を目指した動機はアニメでしたし、結局、ナレーションのお仕事が好きになってしまったので、こっちが主流にはなりましたが、ちょっと童心に帰りますよね。

 かなりシニカルな先生で、自分に合っていると思います。私は普段、人に対して皮肉屋ではありませんが、物を書く時はそんな傾向があるので、自分が書きそうなセリフを自分で読んでいるかのような不思議な気分になりました。

 子どもが好きなので、小学生のクラスの担任っていう設定もすごく嬉しかったですね。いざ、やってみるといくら皮肉っぽくても先生らしい愛情があるものです。

 先月は機材の見直しを図ったり、デモも一新したりといろいろ仕事ではないところでの作業ばかりしていました。全部揃ってきたし、そろそろお仕事したいなぁ、と思っていたところに、この先生の役をいただき、そして今月もちょっと不思議なことがいくつかありました。

 やっぱり、何か月も前に連絡していちおうメールではつながったけど、その後音信不通だと、たいていフェードアウトになるのですが、いきなり「化粧品の仕事あるけどやらない?」みたいな感じで「うん、やる」と言ってないのに、もうオファー受けた前提で原稿がやってきたりします。仕事以前に驚きすぎて呆けていました。まだこの海外流にはイマイチ慣れず、あたふたしています。

 国内でもだいぶフリーランスで声のお仕事をする方が増えてきましたが、海外の方はフリーだとか事務所だとかは全くどうでもいいことのようです。特に今回はブランドに詳しい方ならほぼご存じの化粧品だったので、私でいいのか?と怪しんだぐらい……

 順調そうにみえるかもしれませんが、今月に入っていろいろスムーズにいかないことがありました。もうこのお仕事できないかもな、みたいなね。けっこう致命的な? やはり技術派遣っぽいお仕事でもありますし。

 まぁ、そんな感じなので、私もいつ忽然と消えるかわかりませんけど、皆様のことはいつもハッピーでいらっしゃるよう、応援してますよ~

 結局、その化粧品は何の媒体だったのかがわからないのですが、もしわかったらまたこちらに書きたいと思います。ただ、国内でもどこで流れるかさっぱりわからないお仕事は多々あるので、今回もナゾのまま終わるかなぁ……