ここ最近、全く違うタイプの案件が続きました。企業VPとは言っても、媒体が違うと演出などもかなり違ってきます。もちろん自分ではスムーズにできたとは思っていませんが、よく協力することはできたかも? と思えるときはあります。

 前回の話の続きですが、やはり海外では日本語の制作をよく行っている会社ほど、英語と日本語では尺が全く違うことを承知なさっているので、映像に合わす必要がないことが多いです。でも、意外と世界中の制作会社が突発的に日本語の案件を受けることが多くなっているせいか、お受けすると「ぎょわ~合わないよ~どうするだ~?」みたいなことが頻発します。

 今月お受けした方は初対面(……?)だったのですが、そのあたりはかなりよくご存じで、もしかして日本語ちょっとわかる系の人? かと思うほど意思の疎通がスムーズでした。

 でも、あやうく納期を間違えそうになりました。dead line reminderとやらのメールが来て気づいたのです。やはり海外の納期はこちらでは夜中だったりするので、そこでまた大混乱。録音は終わっていましたが、大急ぎで編集しました。

 以前、知り合いの人が「私の知り合いにアメリカ人の夫がいる女性がいてね、英語がぺらぺらなのかと思っていたら、旦那さんが指定した待ち合わせ時間を聞き間違えてたのよ」と言っていたエピがフラッシュバックのように思い出されました。わぁーん、私も同じじゃん!

 宅録を承ってはいるのですが、スタジオに出張することもあります。先月もあったのですが、私が元々勤めていたエリアに近かったので、場所はしっかりわかりました。

 ところが、やはり全くなじみのない場所へ派遣されることもあり、最寄駅に30分も前に着いたのに、スタジオに入ったのがなんと1分前……そんなに迷ったことってないので、自分の方向音痴さ加減に辟易しました。

 地図を見る能力があまりないんですね。地図だけでわかる方にコツを伝授してほしい……

 最近は海外へ宅録進出する方が増えています。それだけ、英語に対するアレルギーも減ってきているかと……私自身だけを見ても会話ができるレベルでもないのに、どうにかして交渉してますしね。

 海外のエージェントは大手になるほどIT化が徹底されています。ほとんどじかにやりとりすることはなく、データの格納場所もありますし、代金のインボイスなども必要なく、慣れてしまうととても楽ではあります。

 ただ、私自身は現在も英語が不得手ですから、メールで交渉すればするほど英語の能力が上がることはわかっています。なので、エージェントは別としてじかに制作会社の方と地道にメールで交渉していくことも引き続き必要なところ。

 それに、最近やはりシステム化されてしまうと不便なこともあるんだなぁ……と実感するようなことも起こっています。案件がクローズされた途端、メッセージを送る機能も同時にクローズになり、お礼が言えなくて、結局エージェントにお礼メールを代行してもらったり、休暇を入れておくシステムだけがなぜか故障し、直してください、とお願いしても何週間も直らなかったことがありました。

 アナログ感も咄嗟に役にたつことはあるでしょうね。