フリーナレーターのしょうこと申します。

宅録でのナレーションは以前からお受けしているのですが、企業の方だけでなく、個人の方からのご相談などもお受けできればと思い、ホームページをたちあげることにしました。

私自身、多くの方からの援助があって今があるので、声のお仕事を目指している方のためになるような記事もアップしていきたいですし、制作会社の方には、ナレーションの収録について普段ご協力しているお仕事のエピソードについて、さしつかえない範囲でお伝えできればと思っています。

宅録に関しては、私の場合、最初は全くの成り行きでそうせざるをえませんでした。ある制作会社に設置されているブース内に通っていたのですが、体調を崩して歩けなくなりました。その時、その方たちが「家で録音ってできる?」と言われたのがきっかけです。

と、言っても当時は今のように、宅録に知名度らしきものはありませんでした。「家で録音……なんて怪しげな響き……」みたいな。ですから、ほんのいっときの流行かな、とお引き受けしていたのです。でも、月日とともに、宅録は当たり前になってしまいました。それでも、まだ国内はカオス状態だと言えるでしょう。日本はとてもアイデアにあふれて、進んだ国だとは思いますが、こと宅録に関してはビミョーな状態です。

でも、だからこそ、失敗と挫折を繰り返し、涙と笑い満載で、面白おかしく開拓できたのではないかとも思います。ある程度、整ってしまった分野であったら、こんなに周囲もハラハラしなかっただろうに・・・と、気付きました。

私の周囲には、一般人のものさしではおさまりきれないような方々が入れ代わり立ち代わり、人生に登場します。私はこれといって、自慢できるようなことはありませんが、もしあるとしたら、そうして関わってくださった人々の輝きかもしれません。

ちなみに、私は宅録をしてはいますが、もしお呼びがかかれば喜んでスタジオにも出張いたします。10年後にはまた、第3の録音形式が登場するかもしれませんが、どんな時代にもしなやかに対応できれば幸いです。